こんにちは!
獅子吼園には、2021年4月 現在、常勤の職員が24名、非常勤職員が4名おります。
子どもを『心身ともに健やかに育てる』ことが仕事なのですが
色々な立場から、またそれぞれの専門性から子どもを支援しています。
今回は、獅子吼園ではどんな職員が働いているかを紹介していきます。
① 施設長
まずは、施設長からです。
獅子吼園に入所してくる子どもは、保護者とは離れた場所で生活します。
そのため、獅子吼園にいる間は、施設長が保護者の代わりとなります。
とはいいましても、保護者の役割とは様々です。
その全てを施設長が代行しているわけではありません。
保護者の代わりとは何をしているのか🤔?
施設長はその施設での 監護の責任者 となります。
→監護とは、監督し、保護することです。
子どもを『心身ともに健やかに育てる』ことに責任を持ちます。
保育士や指導員など、養育を行っている職員は施設長の責任の下、業務に当たっています。
② 保育士・指導員
獅子吼園では、入所児童一人ひとりの養育担当職員を決めています。
子どもの担当となり、養育を行うのが、保育士・指導員です。
現在、獅子吼園には12名おり、職員の大半を占めています。
中には、保育士資格を持っていない職員も養育スタッフとして数名勤めています。
保育士・指導員が行うのは『ケアワーク』です。
『ケア』とは、世話をすること、保護することを意味しています。
つまり、子どもに関すること全てが仕事となります。
洗濯、学用品・衣服の購入、学習支援やPTA活動に地域活動。
子どもと一緒に遊んだり、テレビを見たり、ケンカの仲裁をしたり、盛りだくさんです。
加えて、新型コロナウィルス対策の一つとして、毎日、園舎の清拭消毒もしています。
日々忙しなく過ぎていく中で、共に喜び、悲しみ、叱ったり、慰めたりしながら子どもの成長に寄り添い、見守っています。
③ 主任保育士・指導員
獅子吼園の養育を取りまとめているのが主任保育士・指導員になります。
子どもと同じく、職員も皆育ってきた環境が違い、価値観もそれぞれです。
28人いる職員がそれぞれの考えで動いていたら、その日によって言われることが変わり
子どもも職員も何を生活の指針とすればいいか戸惑い、当然、安定した養育には繋がりません。
そのため、獅子吼園が掲げる理念や児童像をもとに、
養育のスタンダードを作り、職員の意見を取りまとめるのが大きな役割となります。
他にも、子どもや家庭の苦情解決の窓口になったり、職員のモデルとなって養育にあたったりと、獅子吼園での安心・安全な生活を下支えしているのが主任保育士・指導員です。
④ 家庭支援専門相談員
ファミリーソーシャルワーカー(FSW)と呼ばれます。
それぞれ異なった事情で入所をしている子ども(家庭)のケースを見定め、1人ひとりに合った支援の方法を考えます。
児童相談所や保護者、関係支援機関(学校等)と連絡を取り合い、
家庭復帰もしくは施設からの自立、または里親委託など、支援の目標を定めていきます。
また、子どもとその家庭が地域に移行した際(例:家庭復帰、自立先)に支援が途切れることのないように調整をするのも仕事の一つです。
⑤ 里親支援専門相談員
現在、児童養護施設を含む社会的養護の現場では、より家庭的な環境で養育を行うように取り組んでいます。
取り組みの一つに里親制度の積極的な活用・推進があります。
そのために配置された職員が里親支援専門相談員です。
里親家庭宅への訪問支援、施設と里親の交流の取り組み、ほかにも里親の新規開拓、施設入所児童の里親委託推進など、里親制度について広く取り扱います。
また、園児が少しでも家庭的な環境での生活体験を得られるように、ふれあい家族事業を活用しています。学校の長期休みなどを活用し、事業に登録したふれあい里親宅に1~4日の短期帰省を行うよう調整をしています。
⑥ 臨床心理士
児童養護施設に入所してくる子どもは家庭で虐待を経験した子もおり、そのトラウマケアが大きな役割の一つになっています。
また、虐待を受けていなくても、家庭経験の乏しさから社会的な技能(ソーシャルスキルと言います。社会の中で他者と関わり、生きていくのに必要な能力。会話はもちろん、非言語のコミュニケーションも含まれます。)に課題を抱えている子も多くいます。
そうした子どもたちの状態を、生活場面やカウンセリングを通して把握し、トラウマケアや社会的な技能の習得、また子どもの担当を持つ保育士・指導員に助言・指導を行うのが臨床心理士の役割です。
⑦ 職業指導員(自立支援コーディネーター)
園児に対しての就職の心構えや職業適性検査などの職業指導や自立生活支援、これから自立する子どもへのリービングケア(退園前支援)、また卒園生に対してのアフターケア(退園後支援)が主な役割となります。
施設に入所している子どもたちは、卒園後に家庭からの支援が受けづらいことが多くあります。そのため子ども自身に必要な力が備わるように就労体験や自立支援セミナーなどを行っています。
また、卒園前から、自立後の支援機関と関係を構築し、スムーズに地域に移行していけるように調整します。
他にも、子どもたちの学習の機会となるものは積極的に活用しており、漢字検定や学習ボランティアの調整、高齢者施設等へのボランティア活動の斡旋などもしています。
⑧ 事務員
獅子吼園のお金の管理を一手に担っているのが事務員です。
入所児童の生活にかかるお金や補助金の申請。
職員の社会保険など事務手続き全般を担っています。
⑨ 栄養士・調理師
栄養士が立てた献立をもとに調理師が調理し、子どもたちに提供しています。
30人プラス職員分を一斉に作るため大変な労力ですが、少しでも美味しく温かく食べられるように工夫を凝らしています。
年越しそばや恵方巻といったように季節ごとの食事も献立に取り入れています。その都度、子どもに説明をしながら提供しています。
また、家庭経験の乏しさなどから、偏食や食事マナーが身についていない子も多く、そうした子への食事指導も行っています。
⑩ 非常勤職員
現在、4名の非常勤職員がおり、それぞれ調理の補助、保育補助、洗濯の補助として勤めています。
調理補助は、忙しい調理のサポートをしてくれています。
保育補助は、主に学習支援として、養育のサポートをしてくれています。
洗濯の補助は、30人の洗濯物なので常勤職員だけでは手が足りませんので日中に洗濯のサポートをしてくれています。
以上になります。いかがでしょうか😊?
児童養護施設に勤めているのは保育士だけではありません。色々な役割の職員がいることはお分かりいただけたでしょうか。
それぞれの専門性のもと、協力し合い獅子吼園の養育を行っています。
最後までお付き合いいただき有難うございます。
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