前回は、児童養護施設がどういうところかについて取り上げました。
その際、獅子吼園についても取り上げましたが、今回はもう少し詳しく説明していこうと思います!
①獅子吼園の養育方針
まずは、事業概要でも述べているように獅子吼園は少年保護事業を前身としています。
大塚日現上人がその私財をもって、少年の保護・善導に努めてきたことを始まりとしています。
そのため、法華宗 獅子吼会の教えを大切にしており
「他者を我がことのように思いやる」を理念に、養育を行っています。
子どもたちに、『きもちよくあんしんしてせいかつするために』と必要なことを掲げた最低限の生活ルールを教えています。
「自分がされて嫌なことはしないようにしよう」「あいさつをしよう」など、集団生活の中で、人と人がお互いに気持ち良く安心して生活するための基本の「き」となります。
②獅子吼園の一日
一日の流れは以下の通りです。
規則正しい生活リズムは心身を健やかに育みます。一日の大まかなリズムとして子どもたちに示しています。

当然、平日は学校に行ってます。休日は、部活動に行く子、遊びに出かける子、園内でのんびり過ごす子など、それぞれです。
出掛けていると書きましたが、現在は新型コロナウィルスの感染防止対策を行い、外出は自粛し、生活に必要な外出以外(通院など)は、敷地内で過ごしています。
長期の休みには、季節ごとの行事があります。子ども2~4人に1人の担当職員が居ますが、担当ごとに旅行をすることもあります。
しかし、先ほど書いた通り、外出は自粛しているので、今は園内行事のみです。子どもたちが退屈しないように、職員みんなで知恵を絞り、様々な企画を実施しました。
スポーツスタンプラリーや宝探し、夏祭りなど、出掛けられないなりに工夫することで、子どもたちと楽しむことができました😊。
節分や除夜の鐘つき、ひな祭り、冬至にはゆず湯を入れたりと季節ごとの行事を大切にしています。家庭で経験していない子どもが多く、「ゆず湯って何?」など、生活場面を通して教え、経験することが、将来この子らが大人になった時に役に立つのです。
また誕生日は、その子の誕生日の日に、みんなでお祝いしています🎉。
子どもが30人いますので、単純計算で12日に一回は誕生会があります。(笑)
特に、食事を用意する調理師・栄養士の職員は大変ですが、子どもたちがこの世に生を受けた特別な一日なので1人ずつお祝いしています。
子どもたちが心身共に健やかに成長するように、日々、悪戦苦闘しています。
今回はここまで。次回は、職員がそれぞれどのような仕事をしているかを紹介していきたいと思います。
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